HOME > 占いコラム > 「風水の王道とは?」占いコラム 2012年12月号vol.2[占い館ルネッサンス]

風水の王道とは?……命を知り、命を立てるための環境科学!

本物の風水術とは?

風水といえば、ひと昔以上前に流行った「西に黄色い物を置けば金運アップ」みたいなカラー風水を思い出される方も少なくないでしょう。「西に黄色」というのは風水の一般理論の一つであって、万人に共通するものではないんですね。

人それぞれに生年月日も出生時刻も違えば、家族環境だって生活環境だって同じということはありません。たとえ双子で生まれた場合でも、先に生まれるか後から生まれるかの違いがあります。この違いこそが運命の「命(めい)」なのです。

生まれ持った生命エネルギーは、それぞれに生年月日と出生時刻で異なります。個別の生命エネルギーは、後天運によって更に変化します。この生命エネルギーとその変化を読み取るのが「命術」という占術ジャンルで、運命のプログラムを明らかにする占いです。

風水の歴史と変遷

風水の源流も紀元前に遡り、地理学と陰陽五行思想が発展する中で考えられた環境科学であり、地理風水とも呼ばれるものです。そこから陽宅風水と陰宅風水が生まれ、他の占術と同様に数多の流派と理論が派生し現在に至りました。カラー風水も派生理論の一つです。

陽宅風水とは、人が生きている間に住まう場所の風水です。もう一方の陰宅風水は陽宅風水の逆で、亡くなってから住まう場所、つまり墓地の風水ですね。ただ、陽宅風水も陰宅風水も、そればかりか地理風水まで、現代の一般的な学説は本来の風水学と異なっているのです。

ズバリ申し上げると他の占術と同じく、流派と理論が派生し乱立する過程で、純粋な風水理論から逸脱しているのが現状です。最大の理由は、今に伝わる陰陽五行思想そのものが、本来の陰陽五行理論から逸脱していることです。

占術家が地位にこだわって分派し、自派の正当性を主張するために新たな理論を打ち立てる。それが繰り返される過程で、根幹となる占術理論が変質し本質から外れたのです。どの占術の流派も正当性を主張しますが、本質から外れたところに正統は成立しません。

風水の王道は命を知り命を立てることに在り

正統な風水、風水本来の姿を求めるには、本質から外れてしまった陰陽五行理論を見直すところから始まります。陰陽五行理論の真髄を追究し、再構築した先に正統な風水理論が見出せるのです。つまり、正しい陰陽五行理論を知る物だけが、正統な風水を手にでき得るのです。

出生年月ではなく、生まれた年月日時をデータとする。これを正しい陰陽五行理論に基づく「命術」によって個々人の「命(めい)」を捉える。この「命(めい)」を活かす環境を整えること、それが正統な風水なのです。

本来の風水というものは、自然科学分野に属する環境科学なのですね。地理風水の本質は、より良い住環境を見つけるための環境科学でした。より良い住環境には多くの人が集まり、街や集落といった新たなコミュニティ(共同体)が築かれます。

地理的環境の中に築かれた、このコミュニティ自体も一つの環境です。そこには地理的なに加えて、コミュニティ(共同体)としてのが生まれます。これらのと、個々人に授けられた生命エネルギーとの調和を図る必要性も生じます。

そこで、個々人に託された生命エネルギーとしての「命(めい)」を知り、より良い運命を引き寄せる環境を整えること、それによって一人ひとりの「命(めい)」立てる環境を整えること、これが風水本来の目的であり、風水の王道なのです。

追記

名づけ・命名と同じように、風水のベースにも「命術」というものが関わっているのですね。さらに、これらの占いのベースとなっているのが陰陽五行理論です。ところが、この陰陽五行理論というのが曲者で、正しく理解している占い師は限りなく少ないのが現状です。

本来、中医学・漢方医学と源流を共にしているのですが、現在ではまったく別物のような評価の差があります。中医学・漢方医学は科学的に立証され評価もされていますが、占いのほうはというと「当たるも八卦当たらぬも八卦」と言われる怪しい代物でしかありません。

ただ、私どもは占いを科学し、陰陽五行理論の本質を見出しています。似非「統計学」ではない本物の占いを実践し、お客様からの一定の評価も頂いております。また、これからも追究し続け、進化させますので、御用の節は是非お申し付け下さい。

最後に、占いは開運を約束するものではなく、サポートするものであります。占ったでけで運が好転し、成功や幸福を手にできるという安易なものではありません。ご相談者さまの努力が基本であり、それが効率的かつ効果的に発揮されるためのツールだとお考え下さい。

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